看護師のイメージ

看護師さんのイメージは、「優しくて芯が強くて、世話をよくしてくれる」人です。しかし現実的に仕事は苛酷だし人の生き死に関係してくるので、普通の心臓では務まらないであろういう気がします。

仕事は患者さんの下のお世話から家族への配慮まで広範囲にわたり、並みの人間ならば絶対しないであろうこともしなければなりません。

また仕事によれば「手術の機械だし」などという専門職もあり、常に緊張を強いられ勉強もしなければいけない部署もあります。また感染症などの危険と隣り合わせで仕事をしていることも事実です。

看護師の仕事は「3K」だそうです。キツイ・キタナイ・キケンの3つです。それでも看護師を目指す人もいるのですから、やり甲斐と誇りがあるのでしょう。ちなみに今は「3K」だけではなくそれに尾ひれがついて、きつい、帰れない、給料が安い、休暇が取れない、規則が厳しい、化粧がのらない、結婚できないと7Kのところもあるそうです。

さらに差別的なこともあります。看護師の人手不足と言われていても「若くて明るくてきれいで元気な子がいい」とする病院もあるようで、現実的にそういう女性はご主人がいたり彼氏がいたりして、つまらない事があったり理不尽なことに耐えられなかったりで辞める率も多いのではないでしょうか。

こういう類の話しにはさらにまだ尾ひれが付いていて、病院側の経費の問題も視野に入っているとかという例もあります。若い子であればお給料もさほど高くなくて済みます。ベテランなどであれば、経験に見合うお給料でなければ仕事をしてくれないのではないかという懸念も働きます。

これからすれば「白衣の天使」にもそれぞれの事情があり、天使だけでは済まない時として悪魔にでもなろうかということもあるのは、人間だからです。必要以上に「看護師は白衣の天使だ」ともてはやされるイメージよりも、現実は他の場合と同様裏表があるということのように思えます。